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あの日の約束を君は覚えている
母とふたりで浜に降りるという
でも 送られてきたくじら浜に
母はいなかった

あの日の約束を母は覚えていない
君とふたりで浜に降りるという
でも あなたのあげた道しるべで
君はひとりで浜におりた

あの日の約束をぼくは知っている
母と君は一緒に浜に降りるという
でも 果たされなかった約束が
ぼくの夢になる

あの日の夢をぼくたちはみている
みんなで浜に降りるという
夢を知っていたぼくの後ろから
夢を覚えていた君は
夢を忘れていた母の手をひき
みんなでゆっくりと浜に降りる

同じ夢をみている3人に
くじらの涙がふっている
 




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創造  2001.04.02


4月2日 16時02分
異次元の宇宙で ビックバンが起きた

費やした時間と 纏わりついたしがらみと

吐き出した詩と 培った家族たちと

そのすべてを爆発させた


そして そこから 新たな生命が誕生する

そこから 小宇宙ができる






誕生  2001.04.06


4月5日 18時28分
爆発した宇宙の破片から
ひとつの星が誕生した
すべてが無になった後
残ったひとかけらの細胞の中には
たくさんの優しさと たくさんの血が交じり

そして無重力の宙のなかで さまよいながら
それでもお互いに 引き寄せられて
お互いが重なり合って

ひとつの星が誕生した


やがて翼も大きくなって

宇宙になるだろう




いいこと思いついたよ

ろくでなしも

はにかみやさんも

にもつのない人も

ほほえみあえば

へなちょこだった気持ちが

とーっても

ちきゅうの大きさよりももっともっと
 
リンクしていく

ぬかるみを歩き

ルキア人に挨拶しよう

をかしいをかしい声をあげ

わたしも一歩ふみだそう

かたい意志さえあれば

よろこびも悲しみも

ただそこで

れいを尽くし送らんとする蛇の次なる再開を願うこの晦日かな

その願いそろりそろりと

ついに大晦日!

ね!?ね!?ねーーーーーー!?

なにもかもが新しく

ららら~♪と歌声はずみ

むりなどせずにゆっくりと

うたおう歌おう大声で

いつも大切なものはたったひとつだから

のぼるお日さんもたったひとつにふりそそぎ

おっとと!つまずくことをおそれずに!

くるくるまわって空を見上げてごらん

山懐の洲波なる湖より羽ばたく白鳥の紺碧なる空に消え往かん春待つばかりに

まちわびて待ちわびて雪のなかにとけいれば

けふの月けして忘れじきおくのままに

ふいに出づる月さえも

こごえる両の手のひらに

えがおで受ける幼子の

てくてく歩くその手をひいて

ああ!あったかい!

さらさら流れる小川には

きらきらと金魚がきれいに

ゆうるり弧を描き

めだたぬように潜まぬように

みなで手をつなげば

しずかな空間に美しい調べが聴こえる

ゑひは覚めやらず

ひるまずあせらずたちあがり

もうすぐよがんばれわたし

せなかにあるものはいつだって

すてきな想いがいっぱいつまってる。


 1/18 いろは唄 完成 
 参加者
 まるせり~の・こころ・メグ・さわこ・ひばり・シル熊・け~き・futa・秀松・夢使いファン3号・夢使い、じゅんぎ



 「ひばりぎゃらりぃ」より復元しました Thanks!
くじら浜 2001 07/18

今井崎から右手に広がるくじら浜

灼熱の陽射しを浴びた砂たちが
ジリジリジリ と怒り狂うその斜面を
容赦なく裸足で一気に駆け降りる

踏まれた真っ白な砂たちは
また ジリジリジリ と起き上がり
怒ったその顔までもが
ウキウキウキ

やがて水平線の向こうから
雨が足早に走ってきて
真っ白な子供たちは天を仰ぐ


斜面の上には無数のアダン
砂浜には透明なカニが コチョコチョコチョ

アマンは宿で涼みながら
波の音 静かに聞いている

ゴツゴツだらけのでっかい岩の下の方には
打ち寄せる波でできた小さな洞穴があり
そこを抜けるとくじら浜

洞穴をいくつも抜けるたびに
その景色はひとつひとつ広がっていき
少しずつ少しずつ
くじら浜に近づいてゆく

決して人が来ることはない
ぼくだけのくじら浜

満潮になると帰り道がなくなってしまうくじら浜
急いで急いで
帰ったんだ



くじらになった少年 2001 08/07

放たれた日常の刃が
胸を深くふかく抉って
ほとばしる赤は
夕刻西の空に朱と同化するのだろうか

その体温さえも忘れるほどに
その場所は遠いのかい

記憶の渦を
一本いっぽん辿っていって
燃える太陽の下
蝉はなぜあんなにも激しく叫び
向日葵はなぜあんなにも天を求め
夏ななぜそこにある

浮き上がった傷痕を
この陽にさらし
少年はいつもこの砂浜で目を閉じていた

渇いた傷痕は
したたる汗で
潤うのかい

体温は
その微熱で
戻るのかい

満潮
夕暮れ
それでも少年は帰ることはなく
真っ赤に染まった夕焼けと
静かにしずかに沈んでいく太陽を眺めながら

いつまでも
くじらを待っていた
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