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このふたつの思い出を最近やっとふたりに話すことができた。


今月12日にぼくはなんと28年ぶりにシマの実家に帰省した。
そのとき兄もきていたのであの「メダマ横投げ事件」のことを話してみた。たぶんもうあんなことなんか忘れているだろうと思ったが、なんと兄はその時のことをぼくよりも鮮明に覚えていたのだ。ついでにぼくの記憶ちがいまで指摘してきやがった・・

兄はぼくたちと一緒にメダマをやっていたのではなく、たまたま通りかかったらぼくたちのメダマ遊びをみつけ、お手本を見せてやろうとえらそうに講釈をぶって、であのとぼけた「メダマ横投げ攻撃」をやってのけたという。冗談のつもりでやったのが見事に命中して自分でも内心びっくりしたんだそうだ。
ぼくよりもはっきりと覚えていたことにおどろかされる。


人にはそれぞれたくさんの思い出がある。大切な思い出。ささいな思い出。いやな思い出。色褪せた思い出。忘れ去りたい思い出。忘れ去った思い出。


「ボールペン」のことをKに話したのは去年の11月24日だった。
4年おきにやっている高校の同窓会が去年は東京で開催され、ぼくは参加しなかったけど、その同窓会を終えたKが真夜中にぼくの部屋に泊まりにきたのだ。
とうぜん覚えてるだろうとあの電話の件を言い、あのときなんでボールペンだったんかい?と聞いてみた。すると、なんとKはそんなことなどまったく覚えてなかったどころか、あの子の存在も、あの公園での出来事なんかもすっかりと忘れてしまっていたのだ。

でもぼくのその話を聞いて、
「気ぃつかいのおれだったらたぶん、『そのボールペンでじゅんぎに手紙でもかいたらいいよ』、というメッセージを込めたボールペンだったんじゃないかい?」とのこと。
それを聞いた瞬間、目からウロコが落ちた。
なるほど・・ボールペンにはそんなメッセージがこめられていたのか。うんうん、間違いない。でないとプレゼントにボールペンなどと陳腐な選択をするわけがない。Kはおせっかいなどではなく、本当に気の利くやつだったのだ。

でも唯一彼の誤算だったことは、中学3年生の女の子がボールペンに込められたそんなメッセージを果たして理解できたのだろうかということ。
事実、あの子から手紙なんぞいっさい届かなかった・・
ああやっぱりKはただのおせっかいやろうだった。
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