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その頃の東京の象徴といえばやっぱり東京タワーだった。

高台に凛とそびえる赤い塔。
天を突くようにまっすぐにせりあがったその様を遠くから眺めるたびに、近い未来への希望や想像をふくらませ、あるいは羨望しながら、それはいつもぼくの前にそびえていた。
時に父のように、時に初恋のように、時に海のように。

いつか登ってみたいと思いつついまだに遠くから眺めるだけだ。

関西に1年間だけ住んでいた。
休みになると電車を乗り継ぎいつも行ったところがある。
京都の四条川原町にあるアーケード街だ。
そこをふらりとひとりで散策するのが好きだった。
古本屋に入り本を探す。
別にお気に入りの作家がいるわけではないが、本探しの決め手となるのはいつも「タイトル」と「表紙のデザイン」で、それは今でも変わらない。
たまにイメージとあった本を見つけるとそれだけで充実した一日だった。

東京タワーを見上げながら、なんの脈絡もなくそのアーケード街のことを思い出した。
時代の流れとともに東京タワーはレトロ色を強め、京都のアーケード街も今は哀愁ただよう街になっているのだろう(たぶん)
変わりゆくのは自分自身なのかもしれない。
なぜなら東京タワーもあのアーケード街も変わらずそこにあるのだから。

そして、それでも今でもぼくは思っている。
いつか東京タワーに登ってみたい、
と。


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